結納

結納とは?

家族同士の契り交わす儀式とされています。結納は神事ではなく、生活に根付いた文化としてこれまで受け継がれてきました。地域によって違いがあり、様式があるわけではありません。関東式、関西式、九州式があります。(下記<様式>参照)

結納の準備って?

結納の日取りを決めます。(下記<日取り>参照)挙式の3~6ヶ月前の吉日に行うのが一般的です。両家のしきたりなど、地域によって違いがありますので、両家がしっかりお話しされて結納をする場所も含め、決められる事をお勧めします。

結納セットの選び方?

女性側の家の住宅事情に合わせてお選びいただくのがいいと思います。大きければマンションでは、飾り付けができない場合がありますので、そういった場合は、コンパクトにされた方がいいです。

結納のお返しは必要?

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様式

●九州式

結納の前に男性側が、酒一升と鯛一尾を納め一生一代添い遂げることを誓うしきたりがあります。福岡県では「久喜茶/くきちゃ」、大分県の一部では「釘茶/くぎちゃ」(何度も出ないようにと番茶が用いられる)を添える風習があります。

 

●関東式

男性側・女性側がほぼ同格としてそれぞれが結納品を用意して、お互いの結納品を取り交わします。女性側が男性側から贈る結納金の半額にあたる額をお返しする「半返し」の習慣があります。

 

●関西式

男性側から女性側に結納品を贈り、女性側はその場で「受書(うけしょ)」を渡し、女性側は日を改めて、もらった金額の1割程度の金額をお返しとして贈ります。

 

日取り

結納の日取りは、大安吉日の午前中に行う習慣があります。最近は、全員のご都合に合わせて選ばれる方が増えておりますが、家族同士の契り交わすおめでたい儀式ですので、下記の表を参考にされてお選びください。

大安(たいあん) 一日中、吉
友引(ともびき) 午前・午後、吉。正午のみ凶
先勝(せんしょう) 午前は吉。午後は凶
先負(せんぷ) 午前は凶。午後は吉。
× 赤口(しゃっこう) 正午のみ吉。祝い事には大凶。
× 仏滅(ぶつめつ) 全てにおいて凶

 

結納品の主な品目と意味

・熨斗(のし)鶴飾り

あわびを延ばしたもので、「長く延ばす」ことから不老長寿の薬ともされています。海のものを尊ぶ日本では、昔からおめでたい儀式に必ず添えられます。

 

・寿栄廣(すえひろ)亀飾り

喜びが「末広がりになる」おめでたい白扇のこと。「夫婦ともに末永く幸せに」という願いをこめて必ずペアで贈られます。

 

・御帯(結納金)(おんおび)松飾り

昔は帯を結ぶと魂も結ばれると考えていました。夫婦や家族、親族が末永く結ばれ、魂をひとつにして助け合うように、という願いを表しています。御帯料として、金子を包みます。広島県では100万円~150万円が多いようです。

 

・家内喜多留(やなぎだる)竹飾り

お酒を入れる柳の樽のことです。「家の中に喜びごとが集まり、いつまでも留まっているように」という意味です。酒代として13万円包みます。

 

・松魚(かつお)梅飾り

鰹節のことです。「勝ち魚」と考えられ、おめでたい儀式に用いられる代表的な魚です。肴料として13万円包みます。

 

・高砂(たかさご)

老夫婦の人形です。松の精とされ、松の木陰を掃き清める姿をしています。いつまでも仲良く添いとげられるように、ということから贈られます。

 

・結美和(ゆびわ)

結婚指輪のことです。花嫁の大切な婚約指輪を飾ります。

 

・寿留女(するめ)

昔からお祝いごとにはつきものの肴です。噛めば噛むほど味のあるお嫁さんになってほしい、という意味もあります。

 

・子生婦(こんぶ)

「よろこぶ」に通じることから、お祝い事には欠かせない食品です。文字には子宝に恵まれるように、という願いが込められています。

 

・角樽

 

 

・久喜茶

 

 

・家喜鯛

 

 

・茂久録(もくろく)